2016年11月2日水曜日

「神戸と外国文化~私の多文化体験を中心に」呉宏明先生(京都精華大学名誉教授)の講演会

11月1日(火)3限の「日本の文化と歴史」の授業で、京都精華大学名誉教授の呉宏明先生が、人権問題についてのご講演を行ってくださいました。

私は今回、この講演会を拝聴して、タイトルにもあるように、呉先生自身のご経験をもとにわかりやすくお話ししていただいたことによって、今までなんだか「近くて遠い存在」だった「難民」や「移民」と呼ばれる人たちの置かれている状況について、とても身近に感じることができるようになりました。

私の地元は、兵庫県姫路市で、ベトナムの「難民センター」があることもあり、保育園のころ、まだ「国」という概念を知らないうちから、友達に「カタカナの名前の子がいるなぁ」と感じていました。
小学校に上がり、その子たちは、私たちと同じアジアにある「ベトナム」という国の子たちなのだと知りました。
そして、また少しずつ大きくなるにつれて、「その子たちの親世代は、難民や移民と呼ばれる形で日本に来られているのだ」と知りました。
正直言うと、私の地元でも、難民や移民と呼ばれる人々に対する偏見があるのではないかと感じてしまう場面も多々あります。

私の母方の曽祖父は、1926年に神戸港からブラジルへと家族を連れて移住しています。
そのため、祖父はブラジル生まれです。
この2つのことに共通点を感じたことはなかったのですが、よく考えてみると、私の曽祖父たちも現地では「移民」という風に定義されていたのだと気付きました。
もしかしたら、現地で祖父たちは偏見の目で見られていたのかもしれないということにも気付くことも出来ました。
このような点において共通点を発見でき、またそこに存在する問題に改めて気付くことができたことは、私にとって大きな進歩であり、発見であったと感じています。



(投稿者:星住弥里)

 

アメリカからの留学生、神戸の魅力を味わう

10/20() に、アメリカのアイオワ州にあるコーネルカレッジから、留学生の方々が神戸にお越しになりました。

学生数3000人ほどの小規模な大学だそうですが、学期の分け方や授業の進め方が特殊です。
1年を8学期に分け、1学期を「3週間半」とし、それぞれの学期で集中的にある教科を学ぶそうです。
簡単に言うと、「1学期間に1つの教科しか学ばない」というシステムです。
例えば、「数学」の学期であれば、1日中数学の授業を受けるのだとか。
バリバリ文系の私には、1日中数学というのは耐えられません() 。
その代わり、と言ってはなんですが、それぞれの先生によって、授業の組み立て方も比較的自由なようです。

今回、神戸に来られていたのも、授業の一環としてでした。
先生がヨーロッパの文化が専門だったりすると、その先生が授業の一環として生徒たちをヨーロッパまで連れて行くこともあり得るのだとか。羨ましい

ただ座って先生の話を聞くだけではイメージ出来ないことも、現地に行くと自分の目で見て、感じて、触れることが可能です。
このシステムは'One course at a time'と呼ばれる教育方式だそうで、アメリカでも5つほどの大学しか行っていないようです。
日本でも広まればいいのになぁ

今回のツアー内容は、三宮駅→北野→日伯協会→阪神・淡路大震災記念・人と防災未来センター→神戸元町で夕食→南京町でした。
 

最初のうちはなかなか喋ることも出来ず、「私たちが参加した意味ってあるのかなぁ?」と考えてしまうこともありましたが、徐々に打ち解けて、最後は、日本側のアテンドとして同行されていた呉宏明先生を介して、今まで「英語」だと思っていた「和製英語」について、ネイティブの方たちからいろいろ教えていただきました。

元町での食事は、何人かのグループごとに分かれて食べたのですが、「ごま団子」がお気に入りになったらしく、その後、南京町でも2串食べ歩きされている方もいました。
「ごま団子」美味しいですもんね!


その後、姫路城なども見学した後、無事帰国されたそうです。
日本での思い出が、素晴らしいもので溢れていますように…。
(投稿者:星住弥里)